【ラッキーバンク】行政処分勧告のその後

先日書きました、ラッキーバンクの行政処分勧告に関する記事の続報です。2018年2月20日、証券取引等監視委員会より行政処分を求める勧告が行われたその後、3月2日、行政処分内容としては軽い方の”業務改善命令”が出されました。

※2018/5/5 追記:ラッキーバンクの行政処分に関連するこれまでの流れを時系列にまとめました。何かイベントが発生したら、今の所、こちらの記事(バランスを考えて記事を分離するかもしれませんが)に随時追記していく予定です。

 

ラッキーバンクの行政処分以降の時系列まとめ

行政処分勧告から、それに関連している(と思われる)イベントを日別にまとめてみました。一部抜けてるものがあるかもしれませんが、ご了承orご指摘ください。

いつ 何があったか
2017年2月頃

※2018/5/6追記

金融庁の証券取引等監視委員会(SESC)公式ページにて、”検査実施中の金融商品取引業者等”として、ラッキーバンクインベストメントが掲載、金融庁の検査を受ける。

※平成29年4月より「検査実施中の金融商品取引業者等」の掲載は廃止となっています。

2018年2月20日 1.金融庁 – 証券取引等監視委員会より、行政処分を求める勧告が行われる。

金融庁:ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について

2.同日、行政処分勧告を受けてラッキーバンクの公式ページにてお知らせを掲載。

ラッキーバンク:証券取引等監視委員会の勧告について

2018年3月2日 1.関東財務局より行政処分(業務改善命令)が下される。

関東財務局:ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について

2.同日、行政処分(業務改善命令)を受け、ラッキーバンクの公式ページにてお知らせを掲載。

ラッキーバンク:当社に対する行政処分について

2018年3月6日 ラッキーバンクより、投資家向けに先着20名様までで投資家向けの説明会開催のお知らせメッセージを送信
2018年3月9日 投資家向けに説明会を開催(説明内容については参加者のみ把握。どのような説明を行ったか、ラッキーバンク側からの共有等は特に無し。)
2018年4月2日  ラッキーバンクより、業務改善命令の実施状況に関して公式ページにてお知らせを掲載(改善実施中という旨のもので、具体的な内容は無し)

ラッキーバンク:当社に対する業務改善命令の履行状況について

2018年5月4日 ラッキーバンクより、投資家向けに『ローンファンドにかかる貸付の返済遅延のお知らせ』メッセージを送信。

複数(大量?)のファンドが返済遅延になっていることを、ラッキーバンクの会員が認識する。

 

関東財務局のページに掲載された行政処分内容

まず、2018年3月2日、関東財務局のページではラッキーバンクの行政処分の内容が公開されました。

関東財務局:ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について

業務改善命令の具体的な指導の内容について抜粋します(上記のページに記載されている前半部は行政処分勧告時と同様の内容ですので、割愛します)。

2.このため、本日、当社に対し、金融商品取引法第51条の規定に基づき、以下の行政処分を行った。

〇 業務改善命令
(1) 全顧客に対して、今回の行政処分に至った経緯及び事実関係を正確かつ適切に説明し、説明結果を報告すること。
(2) 今般の法令違反及び投資者保護上問題のある業務運営について、発生原因を究明し、改善対応策を策定するとともに実行すること。
(3) 責任の所在を明確にするとともに、貴社のファンド募集の貸付先審査等にかかる金融商品取引業者として必要な内部管理態勢を再構築すること。
(4) 顧客からの問い合わせ等に対しては、誠実かつ適切に対応するとともに、投資者間の公平性に配慮しつつ、投資者保護に万全の措置を講ずること。
(5) 上記の対応及び実施状況について、平成30年4月2日までに書面で報告するとともに、以降、そのすべてが完了するまでの間、随時書面で報告すること。

 

少し砕いた言葉にすると、

  • 顧客には今回行政処分となった経緯をちゃんと説明をすること
  • 指摘を受けた運営上の問題について、原因を掘り下げて改善すること
  • 貸付先審査等を行うなどの金融商品取引業者としてのラッキーバンク内で管理態勢を再度作り直すこと
  • 顧客からのお問い合わせは誠実に対応すること、投資家保護を意識して対応すること
  • これらの実施状況はは2018年の4月2日までに書面報告、その後対応が完了するまでの間も書面報告すること

となっています。

 

参考1:”業務改善命令”とは?(wikipediaより)

業務改善命令(ぎょうむかいぜんめいれい)とは、日本の官庁が監督対象の事業者に対して行う行政処分の一つである。

金融庁が金融機関の健全な経営を確保するために行う業務改善命令は、法令違反やシステム障害、財務内容の悪化が見られた場合に発動する。銀行法、証券取引法、投資顧問業法、保険業法などを根拠法としており、どの法律が適用されるかは、命令を出す金融機関によって決まる。命令内容の公開・非公開は、公表によるメリットとデメリットを比較した上で決定されるが、コンプライアンスに関わるものについては原則として公表、財務に関わるものについては原則として非公表となっている。

金融庁には「監督上必要な措置を命じることができる」権限が与えられている。金融機関は、命令を受けた場合に業務改善計画を提出し、金融庁の監督下で計画通り遂行しなければならない。また、計画書以外にも報告や資料の提出を求められる場合がある。また、業務や財務の状況について聴取したり、該当する金融機関から帳簿書類や物件を検査する「立ち入り検査」が行われる場合もある。

業務改善命令に違反があった場合や、より重い処分が必要である判断された場合は、一定の期間だけ業務の一部または全部を停止する「業務停止命令」や「免許取り消し」などが行われる。

 

業務改善命令より重い処分は、業務停止命令や免許取り消しというものがあり、今回のラッキーバンクの処分内容である業務改善命令は、これらと比較すると軽めで済んだ、ということになります。

 

ラッキーバンクのページに掲載されたお知らせ

業務改善命令の処分内容を受け、同日、ラッキーバンクも行政処分の内容についてお知らせが出ました。

 

ラッキーバンク:当社に対する行政処分について

 

平成30年3月2日
関 係 各 位

ラッキーバンク・インベストメント株式会社

代表取締役 田 中 翔 平

当社に対する行政処分について

証券取引等監視委員会は、平成30年2月20日、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、当社に行政処分を行うよう勧告し、本日、当社は、金融商品取引法第51条に基づき、金融庁から下記のとおり業務改善命令を受けました。

【業務改善命令】
(1) 全顧客に対して、今回の行政処分に至った経緯及び事実関係を正確かつ適切に説明し、説明結果を報告すること。
(2) 今般の法令違反及び投資者保護上問題のある業務運営について、発生原因を究明し、改善対応策を策定するとともに実行すること。
(3) 責任の所在を明確にするとともに、貴社のファンド募集の貸付先審査等にかかる金融商品取引業者として必要な内部管理態勢を再構築すること。
(4) 顧客からの問い合わせ等に対しては、誠実かつ適切に対応するとともに、投資者間の公平性に配慮しつつ、投資者保護に万全の措置を講ずること。
(5) 上記の対応及び実施状況について、平成30年4月2日までに書面で報告するとともに、以降、そのすべてが完了するまでの間、随時書面で報告すること。

当社のお客様、関係者の皆様に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

当社創業後初めての検査ではありましたが、今般の行政処分を真摯に受け止めております。今後は、金融商品取引業者としての社会的使命と責任を従来にも増して強く確認するとともに、投資家保護のマインドを徹底のうえ、一刻も早く皆様からの信頼回復につなげるべく日々経営に邁進して参ります。併せて、当然のことながら内部管理態勢のより一層の強化・拡充を図り、再発防止に万全を期してまいります。

なお、本件に関するお問い合わせは、下記までご連絡いただきますようお願い申し上げます。

【お問合せ先】
業務部 お客様サポート
03-6262-3477 (平日9時~17時30分)
https://www.lucky-bank.jp/contact/inquiry

まずは、業務改善命令を受けて、第一報を出した形だと思います。報告はこれから何かしらの形で、展開されることと思いますが、引き続き状況は見たいと思います。

 

おわりに

まず、業務停止命令でなくてよかったと思いました。

過去に行政処分を受けたソーシャルレンディング事業者としては、”みんなのクレジット”と、”クラウドバンク”が有名です(こちらは、ネットで検索するといろんな記事が出てきます)。

みんなのクレジットは行政処分を受け業務停止命令を受けたその後、回収不能になった債権について、貸出額(31億)の3%(約1億)程度で債権譲渡を行う、という形になりました。こういった結末を迎えることができてしまうという、みんなのクレジットが悪い前例を築いてしまっていることから、その分ラッキーバンクの行政処分については不安が何割増しかになってしまっている所はあります。

他方、クラウドバンクは過去2度の行政処分を受け、2015年には営業停止にもなっていたりしますが、業務改善を行い、最近では累計応募金額も250億円を突破しており、投資家からの人気もあります(私も投資しています)。クラウドバンクは改善に向かって行った良い例ですが、時間はかかるでしょうけれど、ラッキーバンクもクラウドバンクと同様の方向に向かって行ってくれることを願います。ラッキーバンクの今後の誠実かつ適切な対応に期待します。

ブログランキングに参加しています。
参考になった情報、お役に立てた情報などがありましたら、下記のリンクをクリックしてランキングへのご協力をお願いします。
にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です