【貸付ファンド】期待のクラウドファンディング・サービス登場【Funds(ファンズ)】

こんにちは、中年リール(@mez2fln)です。

新年早々、新しいクラウドファンディング・サービスが登場しました。

その名も Funds (ファンズ)

なんと株式会社クラウドポートが運営するサービスです。

これまでのソーシャルレンディングとは少しサービス内容が異なります。

言い換えるなら、ソーシャルレンディングのアップグレード版でしょうか。

サービスの内容をソーシャルレンディングと比較しつつ、紹介します。

※尚、本記事はFundsという新しいサービスを細かく解説するため、若干長めの内容になっています。予めご了承ください。

Funds(ファンズ)とは?

Funds(ファンズ)とは、資産形成したい個人と資金を借りたい企業を結ぶ”貸付、ファンド”のオンラインマーケットです。個人は貸付ファンドを通じて企業の”貸付け”に対して投資しその利息をもとに分配金を得ることができるようになっています。

Fundsの仕組み

投資家が投資したお金を、クラウドポートを経由してファンド組成企業に送金し、ファンド組成企業はそのお金を別の企業に融資します(運用する)。ファンド組成企業が運用(貸付)を行い、その収益が投資家に分配金という形でリターンされます。

投資家は、ファンド組成企業の貸付ファンドに対して、投資を行うことになります。

この構成について特徴が3点ほどあります。

『集める』と『運用』する機能を会社で分離

『集める(募集する)』部分をクラウドポートが担当し、『貸す』部分は実際に運用するファンド組成企業が行う、という風に分担を分けています。また、クラウドポートがFundsを使って自社に資金集めを行うことはありません。クラウドポートはあくまで募集に注力してサービス提供を行います。後述しますが、これは利益相反行為の防止にもつながります。

これが1つ目の特徴です。

複数のファンド組成企業への投資が1つのプラットフォームで行える

ファンド組成企業は現在3社(後述)ですが、今後は増えていくことが見込まれます。

ファンドを組成する企業は一つ一つが複数ファンドを運用する企業です。Fundsという一つのプラットフォームに居さえすれば、複数のファンドを分散管理することができるようになります。

例えがいまいちかもしれませんが、、maneoファミリーを例にすると一つの口座でLCレンディングにも投資できるしmaneoにも投資できるようなものですね。

これが2つ目の特徴です。

関係会社への貸付を行うスキーム

ファンドを組成する企業と貸付先の企業が関係会社(グループ会社)という関係です。

以下はソーシャルレンディングとファンズのスキームの違いを説明した図です。

従来のソーシャルレンディングでは借り手が匿名化されていたため、どこに貸し付けているのか不透明な状態でした。

Fundsが適用した関係会社貸付スキームの場合は、貸付先である関係会社は匿名化されているのですが、貸付元である会社は匿名化されていないため、たとえ匿名であってもどこの会社にお金を貸しているかというのが関係会社というつながりから、ある程度把握ができる、ということです。

具体例として、Fundsで募集するファンドの組成企業の一つにアイフルがあります。

Funds公式サイト:アイフルビジネスローンファンド#1

引用:『アイフルビジネスローンファンド#1』説明ページより

当ファンドでは、アイフル株式会社がビジネスローン事業を手掛ける連結子会社(A社)に対して貸付を行います。A社は、その貸付金を原資として資金需要者である中小・零細企業、個人事業主への貸付を行い、通常はそこから回収した利息や元本等をもって、アイフル社に対して借入金の返済を行います。

以下のスキーム図を見るとわかりますが、貸付先のA社は匿名化されており何の会社かは明らかではないのですが、貸付元のアイフルとはグループ会社(A社はアイフルの連結子会社)という関係があるため、アイフルのグループの会社に貸していることまでは、把握できるようになっています。

これが3つ目の特徴です。

『貸付ファンド』だと貸付先が大体どこなのかわかる、というのはとても大きなメリットですね。

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ファンド組成企業は上場企業かベンチャーキャピタルから出資を受けた企業

ファンド組成企業ってどんな会社が加わってくるの?というのを審査観点と現在明らかになっている会社について紹介していきます。

ファンド組成企業の審査観点

まず、ファンド組成企業の審査で確認しているのは主に以下の点です。

・実在性
・財務状況の健全性
・必要な許認可の取得状況
・投資対象として信任に値するか

株式上場の有無、監査法人等との監査契約締結の有無、ベンチャーキャピタルとの投資契約締結の有無、または 経営陣の業界経験などに照らし合わせて判断

※引用:Funds公式サイト:よくある質問 より

経営がしっかり行われているようなちゃんとした所でないとファンド組成企業にはなれないわけですね。そして、極めつけは上場企業かどうか、ベンチャーキャピタル出資を受けているかどうかという点ですね。

特に上場企業の場合は、何かマイナス材料になる事があると株価への影響に直結します。貸し倒れが行われないよう、運用してくれることや、投資家に対し不誠実な対応が行われないことには期待が持てるのではないかと思います。

※尚、クラウドファンディングで募集するファンドが適切に運用されるのか、という視点で述べましたがクラウドファンディングと全く関係ない場所で問題や信用リスクが起こる可能性は存在しますので、その点は認識しておいたほうがよいでしょう。

現在ファンド組成企業として挙がっている会社は3社。アイフルも参加

アイフルは有名ですね。消費者金融大手のアイフルです。これらの運用企業で募集されるファンド対して出資する形になります。

ファンド組成企業 ステータス
アイフル株式会社 東証一部上場企業
株式会社デュアルタップ 東証二部上場企業
LENDY株式会社 ベンチャーキャピタル出資企業

いずれも貸付事業を行う会社です。

私はアイフル以外の2社は知りませんでしたが、社名が明らかということはインターネットでどんな会社かすぐに調べることができますね。上場やVC出資系企業だと拾える情報も多いので、こういう利点がFunds(ファンズ)にはあります。

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利回りは1.5~6%と控え目なレンジ

Fundsでは多くて6%のようです。

実際に今後募集があるのか現時点では不明ですが、下は1.5%とかなり低いものもあるようです。

ソーシャルレンディング投資の世界だと12%くらいの高い利回りの案件も存在しています。高利回りを求める方には物足りないかもしれませんね。

尚、私は利回りが低くても保全の高い方や事業者リスクがより低い方が好む傾向にあるため4~6%なら十分と考えている方です。

1月23日に最初の投資案件の受付が始まります。案件も恐らくそれより前に情報が出てくると思いますが、その際に案件の評価は改めて行う必要があるでしょう。

※注意:誤解の無いように付け加えておきますと、ソーシャルレンディング投資において利回りが高いから一律で危ないというわけではありません。

利益相反行為を抑えるためのスキームを構築

投資家保護においてポイントとなる『利益相反行為』の防止についてもFundsの公式ページに記載があったので少し触れておきます。

そもそも利益相反行為とは?

wikipediaからの引用です。

利益相反行為 (りえきそうはんこうい)とは、ある行為により、一方の利益になると同時に、他方への不利益になる行為である。他人の利益を図るべき立場にありながら、自己の利益を図る行為が典型的な例であり、利益を図るべき他人に対する義務違反になる場合が多い。

ソーシャルレンディング投資の場合、利益相反関係であると事業者リスクが露見した場合に途端に投資家が不利に傾く可能性が高くなります。

Funds(ファンズ)の利益相反に対する防止策

Fundsで公開されている、利益相反管理方針に書かれている内容を少しピックアップしました。ファンズでは利益相反が発生する可能性がある以下の4つのケースを定めています。

第1. 対象取引

お客様と匿名組合契約を締結する事業者(※)が、当社と下記の関係にある場合における当社とお客様の間の金融商品取引契約

(1) 親法人又は子法人
(2) 役員の派遣
(3) 資本関係(保有又は被保有の割合が議決権の10%以上の場合に限る)
(4) 10%以上の売上占有率(金融商品取引行為に係る取引の売上を除く)

※引用:Funds公式サイト:利益相反管理方針 より

上記に当てはまる場合、募集と運用が分離出来ていないということですね。

Fundsの場合は募集はクラウドポートが行い、運用(貸付)はファンド組成企業が行います。募集と貸付の機能を分離し、さらに上記の条件を守ることで利益相反行為にならないようにしています。

Funds(ファンズ)は利益相反行為について、更に以下のように管理する旨を宣言しています。

第2. 利益相反の発生を管理・防止するための管理体制

当社は、事業者及び運営者(以下、「事業者等」といいます。)の審査において、対象取引の該当性を確認し、対象取引に該当する場合は、その類型に応じて、以下の方法でお客様との利益相反が発生しないよう管理を行います。

(1) 事業者等との関係が第1.(1)に該当する関係にある対象取引
当社は、当該事業者からは募集又は私募の取扱いを受託せず、当該匿名組合出資持分の販売を行いません。

(2) 事業者等との関係が第1.(2)~(4)に該当する関係にある対象取引
当社は、当該事業者から募集又は私募の取扱いを受託し、当該匿名組合出資持分の販売を行う際、当社のサービスサイト上で、当社と事業者等が第1.(2)~(4)に該当する関係にある旨の開示を行います

上述の再掲になりますが、クラウドポートは募集のみに注力する、もし該当してもちゃんと開示する、ということですね。

この『利益相反』であるかないか、というのはとても大事なポイントで、私はラッキーバンクで痛い目を見てしまいました

利益相反な行為は投資家にとって不利益となる可能性があります。それが起こらないようファンズでは方針を掲載しているんですね。

尚、利益相反を行わないために募集と運用との関係を分離しただけでは、この両輪がうまく回らない可能性もあります。ファンドのモニタリングも行い、なおかつ運用いただく会社はあくまで信用力が高い、上場企業やVCに絞っているわけですね。

※注意:尚、ここで誤解の無いように付け加えておきますが、『募集と貸付を一緒に行うスキームだから悪い』わけではありません。正しく運営されているSL事業者も存在しますす。あくまで、このスキームと融資先の匿名化を活用して、悪いことを行う事業者がいる、ということです。

ノンリコースローンではなく、リコースローン

Fundsの貸付ファンドはリコースローンを対象にしています

Fundsで取り扱う貸付ファンドでは、借入金を用いて行う事業の成否にかかわらず、借り手の全財産が借入金の返済原資となります。この種類の借入れをリコースローンと呼びます。

したがって、借り手が借入金を用いて行う事業で想定したリターンを得られない場合でも、借り手企業が返済不能にならない限り、投資家の利回りは確保されます。

※引用:Funds公式サイト:貸付ファンドの仕組み より

これも重要なポイントです。

リコースローンです。

ソーシャルレンディングで取り扱うファンドというと、ノンリコースローン(非遡及型融資)が主でした。仮に遅延が発生して不動産担保が想定評価額より低くて返せなくても『はい、それまで』というのがノンリコースローンで、これは借り手有利の制度でした。

Funds(ファンズ)の場合はリコースローン(遡及型融資)となりますので、貸付先が返せなかった場合でも、完全に関係会社が返済不能にならない限り、その他の財産から返すアクションを取ってもらうことができます。

ノンリコースローンだと極端な話『それで終わり』なのですが、リコースローンであるということは、もう一歩踏み込んで保全を高める効果になっています。

Funds(ファンズ)では出金手数料が0円

基本的に上記に書いてある通りですが無料です。

特に、出金手数料が0円というのは嬉しいですね。

ソーシャルレンディング・サービスでデポジット型の出金手数料が完全に無料というと、クラウドバンクぐらいしか知らないのですが、他は有料というところが多いようです。

デポジット有の主なソシャレン事業者における出金手数料の考え方は以下の通り(事業者が足りない場合は追記します)

事業者 手数料
maneoファミリー 振込先によって異なる。数十円~数百円
クラウドクレジット 月一回迄無料。同月2回目以降は756円
ポケットファンディング 振込先によって異なる。無料~数百円
オーナーズブック 300円
クラウドバンク 無料
Funds(ファンズ) 無料

尚、入金時は振込手数料がかかります。こちらは振込手数料が無料の銀行を活用するなど投資する側が考慮することで、お得になるかと思われます。

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投資する際の注意点、案件リスクなど

注意事項とそのリスクについて

以下はFundsの公式ページで記載されている注意点やリスクの事項です。投資をする際は、以下の考慮する必要があります。

注意点

  • 途中解約は原則として不可能
  • 運用期間は確約されていない(運用期間が前後する場合がある)

リスク

  • 金融市場との連動リスク
  • 債務者の信用リスク
  • 営業者の信用リスク
  • 当社の信用リスク

注意やリスクに挙げる内容はソーシャルレンディングと同様です。これらはどれも起こりうる可能性のあるものです。その点を十分認識したうえで、投資に進まれることをお勧めします。

例えば、何らかの問題が発生したとして資金を引き揚げたくなることになっても、一旦投資してしまったお金に関しては原則として途中解約ができないため、引き上げることができません。この場合、ファンドの運用が終わり、投資元本が償還されるのを待つしかありません。

私見となりますが、Fundsは大変良く投資家不利益にならない仕組みが考慮された投資サービスです。しかしながら、『絶対安心』『絶対安全』といった確実なことは投資である以上はありえません。最終的に何かあった場合は自己責任となりますので、よく調べ、自分で理解して、それから投資をした方がよいでしょう。

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Funds(ファンズ)を運営する『株式会社クラウドポート』とは?

ソーシャルレンディングの比較情報やニュースを専門的に発信してきたメディア

2016年11月に設立した企業です。

私自身も活用していますが、ソーシャルレンディングの比較サイトが有名です。また、ソーシャルレンディングやクラウドファンディングに関係した投資ノウハウや業界ニュースを情報発信してきました。

ソーシャルレンディングの国内No1専門メディアです。

Fundsを運営するクラウドポートはソーシャルレンディング投資におけるこれまでの問題・課題をもの凄く把握している集団ですね。Funds(ファンズ)のサービスにも、これまで蓄積されたノウハウがふんだんに活かされていると考えてよいでしょう。

株式会社クラウドポートの代表 藤田雄一郎氏とは

以下は株式会社クラウドポートのプロフィールより引用

早稲田大学商学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。2007年にマーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年上場企業に売却。2013年に大手ソーシャルレンディングサービスの立ち上げに経営メンバーとして参画。2016年11月に株式会社クラウドポートを創業。

『大手ソーシャルレンディングサービス』とありますが、こちらはクラウドバンクのことです。

ソーシャルレンディングはまだまだ新しいサービスであり法整備がこれから行われようとしているものです(匿名化解消の話などがその一つ)。国内でソーシャルレンディングサービスを提供するノウハウというのはまだ少ない中、ソーシャルレンディング事業の立ち上げ実績がある、というのは大きな強みでしょう。

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更にアドバイザリーボードの豪華陣営

『アドバイザリーボード』というのは、外部の有識者や専門家等から構成される委員会のことです。クラウドポートのサービスを助言という形で支えてくれる方ですね。

掲載されているメンバーを紹介します。

■伊藤 元重氏
東京大学名誉教授、学習院大学教授。
税制調査会委員、復興庁復興推進委員会委員長、経済財政諮問会議議員など多数の要職を歴任。

■佐藤 慎一氏
元財務事務次官。
財務省大臣官房長、主税局長を経て、2016年6月財務事務次官に就任。現在はサントリーホールディングスをはじめ複数の企業で顧問を務める。

■松田 清人氏
トパーズ・キャピタル株式会社取締役会長。
みずほコーポレート銀行常務執行役員、みずほ証券副社長、ユニゾン・キャピタルパートナーを経て2012年、トパーズ・キャピタルを創業。

■西田 尚弘氏
アルコパートナーズ代表取締役。
ゴールドマンサックスを経て、ドイツ証券、HSBC証券ではマネージングディレクターとしてストラクチャ-ドファイナンス業務、資本市場業務を統括。

ソーシャルレンディング比較サイト『CROWDPORT』の今後

今まで株式会社クラウドポートはソーシャルレンディング比較サイトである『CROWDPORT(クラウドポート)』を運営していました。こちらは株式会社ZUUに事業譲渡され「ZUU funding」としてリニューアルし運営を開始予定です。

今後は、クラウドポート自身がクラウドファンディング事業を始めることになります。中立という立ち位置が必要な比較サイトの運営を譲渡したのは英断であったと思います。こういった姿勢も良いですね。

初回募集案件は15分で8320万円の満額成立

2019年1月23日に初回募集が行われました。

ファンド組成企業は上述のアイフル、デュアルタップ、LENDYの三社で、募集総額は8320万円でしたが、こちらは15分という短時間で満額成立してしまいました。

投資家からFundsへの期待値が高いことが伺えます。

今後も案件の募集が行われる予定です。1円という少額からでも投資が可能ですので、興味のある方は登録してみてはいかがでしょうか。

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おわりに

いつ頃だったか、ソーシャルレンディング・メディアであるクラウドポートさんがソーシャルレンディング始めればいいんじゃないかなぁ…..とふと思ってた事もありました。

まさか今年からクラウドファンディング事業をスタートするとは思いませんでした。

かなり主観的な意見ですが、サービス内容がすごく良いと思います(ソーシャルレンディングと比較して)。

冒頭でも申し上げましたが、このFunds(ファンズ)というサービスはその内容から、ソーシャルレンディングの色々な課題を吸収し、より良くなったものと考えています。

それ故に、これまでソーシャルレンディング投資をしてきた方々の期待値も高いのではないでしょうか。

2018年はソーシャルレンディングの暗黒時代でした。

2019年はこの Funds (ファンズ)が光を照らしてくれるのではないかと期待をしています。

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