【終わりの】トラストレンディングの処分内容は第二種金融商品取引業の登録取消し【始まり】

こんにちは。中年リール(@mez2fln)です。

2月に二度目の行政処分勧告が出されたトラストレンディングですが、その処分内容が明らかになりました。その結果はソーシャルレンディング業界の中では業界初で一番重い、第二種金融商品取引業の登録取消しとなりました。

参考:以下は前回の記事です。

おさらい。エーアイトラスト社(トラストレンディング)の問題点について要約




  • いくつかの案件(除染、高速道路、公共コンサル)は虚偽の内容で募集、しかも事業が存在しない
  • いくつかの案件(燃料卸売、IoT事業)は虚偽の内容で募集をしていた
  • 問題となっている事業を仲介した”山本幸雄”という人物が実質的に支配する会社に16億近く資金が流出していた
  • これらの問題にエーアイトラストが気づいたのは証券取引委の指摘があってからだった

このような問題があり、証券取引等監視委員会から行政処分勧告が出されました。

尚、事業が存在しなかったという除染、高速道路、公共コンサルの案件については、エーアイトラスト社から各貸付先に対して損害賠償請求訴訟が提起されています。

そして今回。関東財務局の処分内容はというと

3月8日、関東財務局HP上でエーアイトラスト社に対する処分内容が公開されました。

以下はその抜粋です。

引用:関東財務局HP エーアイトラスト株式会社に対する行政処分について

2.このため、本日、当社に対し、下記(1)については金融商品取引法第52条第1項の規定に基づき、下記(2)については同法第51条の規定に基づき、以下の行政処分を行った。
 
(1)登録取消し
  関東財務局長(金商)第2601号の登録を取り消す。
 
(2)業務改善命令
  1)今回の行政処分の内容について、顧客に対し適切に説明を行うこと。
  2)顧客が出資した財産の運用・管理の状況等(資金の使途を含む。)を早急に精査したうえで、顧客に対して、顧客が出資した財産の運用・管理の状況その他必要な事項の説明を行うこと。
  3)顧客が出資した財産の顧客への返還に関する方針を策定し、速やかに実施すること。
  4)投資者間の公平に配慮しつつ、適切な対応を行うなど、投資者保護に万全の措置を講ずること。
  5)上記の対応・実施状況について、完了までの間、書面で随時報告すること。

ここでいう取消しとは、第二種金融商品取引業の登録取消し処分です。

登録取消し処分はソーシャルレンディング業界では初

本件はNHKでもニュースになりました。

NHKの記事内に記載があり初めて知ったのですが、取り消し処分というのはソーシャルレンディングでは初だそうです。

引用:NHK NEWS WEB ソーシャルレンディング 初の登録取り消し処分 金融庁

「ソーシャルレンディング」と呼ばれる金融サービスを手がける東京の会社が、金融庁から登録取り消し処分を受けました。取り消し処分は初めてで、うその説明で資金を募り、投資家から18億円余りを集めていたことなどが理由です。

 NHKニュース 
ソーシャルレンディング 初の登録取り消し処分 金融庁 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/k10011841111000.html
「ソーシャルレンディング」と呼ばれる金融サービスを手がける東京の会社が、金融庁から登録取り消し処分を受けました。取り消し…

尚、他にも最近処分を受けたソーシャルレンディング事業者の例では、みんなのクレジットは業務停止命令、ラッキーバンクとmaneoマーケットは業務改善命令となっています。

今回、エーアイトラストに出された処分内容の登録取り消しというのは一番重い処分です。

エーアイトラスト社(トラストレンディング)の発表

3月8日同日、関東財務局の発表を受けてエーアイトラストからも自身のHP上でお知らせが出ました。以下はその抜粋です。

引用:エーアイトラスト 当社に対する行政処分の内容と今後の対応について

今後の運営方針

この度の行政処分を受け、今後、当社はソーシャルレンディングサイト「Trust Lending(ト
ラストレンディング)」における新規会員および新規ファンドの募集は行わず、既存ファンド
の運用業務や資金回収のための業務に注力することとなります。
各ファンドの運用状況、資金回収を目的とした訴訟や協議の進捗等につきましては、引き続
き Trust Lending(トラストレンディング)のホームページへの掲載や、対象となる出資者の
皆様に対するメール配信等を通じてご報告致します。

この度は投資家の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしており
ますことを心よりお詫び申し上げます。

まずは処分に対して対応します、といった内容掲載をしています。具体的に、今後何をするといった記載はありません。

何よりも『投資したお金は返ってくるのか?』というのが心配な点ですが、以下の改善命令の指摘の対応にどの程度力を入れるのか、今後のエーアイトラスト社の対応が注目されます。

3)顧客が出資した財産の顧客への返還に関する方針を策定し、速やかに実施すること。




第二種金融商品取引業の文字は消え、貸金業の名は残る

エーアイトラストのソーシャルレンディングサービスは資金を集める(ファンド募集)のに第二種業、お金を貸すのは貸金業という組み合わせサービスです。貸金にかかる機能は残っているようです(今の所)。

公式ページの方も、処分後に第二種業(となぜか宅建業もいつの間にか消えている)は記載が消えましたが、貸金業は掲載されています。

2018年10月頃のスクショ(赤線は過去に記事掲載に使おうと入れた強調線です)

2019年3月9日時点のスクショ

トラストレンディングで運用中のファンドの状況

トラストレンディングで運用中のファンドの状況が掲載されていますので、こちらも紹介しておきます。

トラストレンディングにて運用中の各ファンドの状況

問題のあった高速道路工事ファンド、除染事業ファンド、公共事業コンサルファンドについては訴訟中、支払も停止。それ以外は『事業は行われている』という説明となっています。

登録取り消し処分発表前は、支払い停止となった案件以外は運用継続の可能性があったのですが、発表後、これらがどうなるか現時点では不明です。

来週はトラストレンディングの分配日(毎月10日が分配タイミング、休日の場合は翌営業日)です。どうなるのか、最低限、何の業務、機能が残り、何が廃止となるのか、今後のエーアイトラストの出方や発表が気になるところです。

※追記 3/12  分配に関するお知らせを追記しました(後述)

3月の分配に関して(3/12追記)




トラストレンディングのHP上で3月の分配金に関するお知らせが掲載

主に分配金が払われないファンドに関する情報が掲載されています。

引用:3/11 本日の分配業務について

1.分配が行われないローンファンド
  (1)高速道路工事ファンド
    ・債権担保付ローンファンド    105号~111号,113号~119号,122号~124号,127号,128号,131号~138号
    ・Trust Lendingセレクトファンド  120号,121号,125号,126号,129号,130号
  (2)除染事業ファンド
    ・債権担保付ローンファンド  139号~146号,155号~158号
  (3)公共事業コンサルティングファンド
    ・債権担保付ローンファンド  147号~154号

2.マイページおよび運用報告書の記載について

上記(1)~(3)のローンファンドについては、当社の訴訟提起によって貸付先が利息支払を停止している状況ではありますが、トラストレンディングのマイページ内の口座残高および投資履歴、ならびに運用報告書においては「返済遅延」の表示になっておりますのでご了承願います。

3.案件2の早期償還について

トラストレンディングで運用するローンファンドは必ず2つの案件で構成されており、各ローンファンドには「案件2」として当社関係会社に対する10万円の貸付が含まれております。 上記(1)~(3)に関する訴訟等の相手方は、何れも案件1の貸付先ではありますが、案件2のみでのファンド運用は現実的ではないため、 この度、(1)~(3)のローンファンドについては案件2の早期償還を行っております。本日更新されるマイページや運用報告書にて、 (1)~(3)のローンファンドの出資金償還が記載されますが、これらは案件2の早期償還によるものです。

返済遅延になったファンドは、事前に支払いを停止した旨のお知らせがあったものです。

『案件2』というのは、ソーシャルレンディングのファンド募集におおいて、主に複数化をするために含めている少額の案件です。

私の状況

以下は、トラストレンディングHPのマイページ内にある配当履歴から、3月配当に関するスクリーンショットです。

私の場合、船舶と燃料卸売事業ファンドに投資をしています。こちらは支払い停止の対象ではないため、3月分としては正常に分配金が支払われていることを確認しました。

 

おわりに

昨日の行政処分の内容を見て、登録取消しという言葉を見ても衝撃を受けたわけでもなく、割とすんなりと呑み込めました。

それ程、今回エーアイトラストで発覚した問題がひどいものでした。

元取締役の山本氏が支配する会社への流出額がいくらなのか、なんの案件から流出しているかといったような情報はまだわかっていません(今後エーアイトラストから公開されることもないかもしれませんが。

今後元本の回収はエーアイトラストの中の人がどの程度頑張ってくれるか次第ですが、エーアイトラスト側としても落としどころはある程度決まっているのではないかと思います。

尚、私の状況については前回もお伝えした内容ですが現在、燃料卸売事業ファンド、船舶ファンドで合計40万円を投資しています。

投資元本が返ってくると良いのですが、事業者リスクが露呈してから最終的に良い結果にはならなかったというのはすでにラッキーバンクで経験しており、色々諦めている面もあります。

訴訟については今の所するつもりはありません。

来週明け、引き続き状況はウォッチしたいと思います。


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